借金を申し込まれたらあげる

 わたしは、斉藤一人さんにともかく賛成だと思えることがある。

 それは、堅実さだね。

 

 一を十にして、十を百にして、という。

 

 あなたは、あなたの発したもの、あなたが蒔いた種を受け取るだけのことだ。

 

 くだんの、お金を貸してほしい友人は、お金を稼げなくなった理由を挙げる。

 インフルエンザだとか、要するに身体の予期せぬ不調について。

 

 理由なんかどうでもいいよ。

 

 それはいずれにせよ過去の遺物だ。

 

 お金を貸してほしい、あるいは出資してほしい、というからには、過去どうであったかという実績あるいは言い訳なんかより、いまこの時点からの未来への展望がいる。

 もっといえば、いまどうであるか、ということがすべてだ。

 

 一を一々十にして、十を百にして、百を千にするんだよ。

 それは苦悩だとか苦痛だとか、我慢だとか、そういうんじゃないのよ。

 

 あなたが苦痛だと思っていることは、いっこも苦痛じゃないことを知るんだよ。