あなたの人生は、あなたの人生であるより他はない。さあ、明るいのも暗いのも、ピンクもブラウンも、気の済むだけ見なよ。
あなたが選ぶ。
なんであれあなたが選んだ結果だとわたしは希望的に言い続ける。
あなた自身に原因があるんだよっていうと、なんだかしらないが、自分が悪いんだ、と思う人がいるけど、わたしはこれがどうしようもなく腹立たしい。
あなたに原因があるというと、怒る人はまあいいや、放っておこうってなる。
彼なりのバランスを取っているんだろうと思う。
余計な口出しでしたね、と思う。
でもそうではなく、じゃあ何もかも自分が悪いんだねというふうに受け取るひと、これは、
優しいんだか謙虚なんだか知らないが、実際には傲慢だよと思う。
完璧主義もほどほどにしな、と。
常々誰も彼もが神様、と言っている、いや言ってはいないが思っているにもかかわらず、
あんたは神様か、と突っ込みたくなる。
つまりあんたは特別な神様なのかと。
誰だって神なんだよ。
誰だって地道に神様をしているの。
誰だって本来自力で何かを成し遂げることができる。
っていうか、自力で何かを成し遂げる楽しさや高揚を感じるために、わざわざここへやって来たんだよ。
ここへやって来た。
つまり、生まれてきたわけ。
ってのは、今日は本を読んでいたけど途中、手に入らなさそうなレシピの羅列ばかりに飽きて、ふとネットを開くと、
自殺するするという彼(実は彼女だったのだが。最後に明かされて見事にわたしは吹いた。声をあげて笑ってしまった)が心配で、仕事中でも早退してでも引き止めることに専念する女の子の話にであう。
あなたは、自分が(自殺を)引き止められたいの。
ただ、それだけ。
この話はまったく複雑であり猥雑。
彼女は誠実だと思う。
自分がしてほしいと思うことを他人にせよ、ということに実に忠実だ、誠実だ。
だから、もちろん嫌いにはなれないが、あまりにも馬鹿げていて、遅延していて、しまいに腹が立ってくる。
あなたは、自分が引き止められたいの。
これはいわばまったく代償行為だ。
あなた自身は自分で得たい解答がわかっているのに、それをどうしても他人の口から言わせたい。
という、不断の努力に明け暮れているだけなのだ。
口火を切りな。
覚悟を決めな。
あなたはまだ自分の人生が自分のものだ、という宣言をするのを躊躇っている段階にすぎないんだ。
しかも、そんなこといつまで先延ばしにして躊躇おうがもうすでにそうなんだよ、あなたの人生はあなたが自覚しているかしていないか、覚悟を決めているか、決めていないかにかかわらずもうすでに、あなたの人生であるより他はない。
生まれてきた以上もうすでに始まっているんだよ。
もう死んで自分の人生をやめたい、それも結構。
どうせ死ねやしない、それは、現実らしき死について言っているわけじゃない。
どうせ死ねやしない、
だって、魂は引き継がれるから。
もうあなたは「存在の海」を離れてしまったの。
死んだときに気づく。
死は終わりじゃなかったということに。