ビリー・ミリガンの主張は虚偽か。

「I/真実と主観性」面白いです。 ふと読んでいて、ビリー・ミリガンを思い出した。 ある人格は病に冒されているが、ある人物は病に冒されていない、ということがある。 それがたとえば癌であったとしたら、ある人格のときには癌は消え、ある人格のときには…

「妄想がある」から苦しいのか、「妄想がない」から苦しいのか。

「どんな人でも自分の心の奥底に「自己治癒」の可能性を持っている」「悩みの深い人は表現せざるを得ないものを持っている」 「人の心を打つような芸術は、表現せざるを得ない悩みを持った人によって創られるのだった」 ところでふと思うに、OSHOはピカ…

世界は存在しないのか、他者は存在しないのか。

「心理療法個人授業」河合隼雄・南伸坊 を読んでいたら、 自己臭症(自己臭恐怖症とも。自分の発する臭いが他人に迷惑をかけている、嫌がられているのに違いないという恐れを抱いて硬直してしまう)のくだりが気になったのでメモ。 河合氏が臨床心理療法で、実…

「意思疎通の出来ない者」が「心失者」とはどういうことだろうか。相模原事件について。

硬直している。 障害が、硬直している。 外を歩いているとたまに、ものすごい顔をした人がいる。 この「ものすごい」はもう「ものすごい」ので、見慣れたらそうでもないかもしれないが、初見はぎょっとする。 わたしはぎょっとするし、ぎょっとするのはわた…

持たざる者の気持ちが君にはわからないんだ(『バナナ・フィッシュ』#12 英ちゃんのセリフより)

アマゾンプライムビデオで毎週配信される「バナナ・フィッシュ」を観ている。 で、その「バナナ・フィッシュ」の今週話(#12・持つと持たぬと)で、 アッシュが命乞いをする者をまで殺しているというニュース(そんなのニュースになるのかね)を英二が知り…

この広大無辺の宇宙に、同じものは二つとしていらない。

hi、こんにちは。 昨日書いたものがパソコンの不調から保存できず、すっかり消えてしまったのがショックだが、 めっちゃいいこと書いたはずなのに!なら、 もう一回めっちゃいいことを最初からさせてあげるよ!めっちゃ面白いミステリをもう一回何も知らな…

悪も善もおのれの中にある。他者に問いただし、求めるべきものではない。

〈1〉 悪があり正義がある。 あるとしよう。 悪は駆逐されるべきである、それも、まあそうだとしよう。 あなた、がそうしたいならそうすればいい。 ところで悪とはどこにあるのか、誰がそうなのか、 何をもって悪とするのだろうか。 それらはすべて実のとこ…

他人を信用すること。ってなんだ?フランチェスコ・アルベローニって人、わたしはある意識において信用のおける考察をする人であると感じた。

すごく端的に言うのなら、彼女の「不適合者」への厳しさは、そのまま己自身に対する、「不適合さを許さない」厳しさである。 ここに破綻はなく、誠実な態度であるとさえ言える。 たとえば、「嘘はいけない」「正直であらねばならない」と信じているとしたら…

正常者とは、実は異常者より根が深い病に冒されているのではないだろうか、という疑念。

わたしは「合理的」であることがとても好きだ。 そして同時に、矛盾するようであるが、実は矛盾していないのだが、 合理的でないこと、も好きだ。 これは、 あっちへいったりこっちへいったり、することによって、「それ」を高めていけるという、 矛盾なき手…

わたしは家の戸締りをしたくないのですが。

痛み、とか記憶、とか、 なんだろうかカルマとでもいえばいいのだろうか。 痛んではいけないという法はない。 この際、法というのは実際の法というニュアンスではなく、わたし自身が感じる、そうであってはいけないという謂れは何もないというほどの実感だ。…

お休みだから長々と「他者が存在する」とはどういうことかについて、書いてみました。

わたしに足りないのは恐れかもしれない。 わたしが愛するものは詩だ。 踊り。 いのちの舞、煌き。 さ、表現してみなよ。表現、それこそは、 それこそが。 表現することが。 こういったのは、わたしの記憶では、ロートレックだ。 いま生きているということが…

午前2時に起きちゃったから徒然に。

オーラについてネットで読んでいると、猛烈に眠くなって、バシャールのいう活動期である今頃目が覚めるという。 今日はほとんど本じゃなくネットばかり読んでいた。 見える妻と見えない夫、のブログは全部読んだ。 最近、幽霊が見えるひとは統合失調症だと思…

波動が高いとか低いとか。

スカイプや実際会ったり、で交流する友人を攻撃しているつもりはないんだけど、 あっもしかして彼女にストレスを与えているかもしれないという気はして、わたしはいったい何をしているんだろう、と思うし、あきれる。 OSHOが、人と関わるならば、本当に…

雨上がり、ガソリンスタンドからは虹色の窪みがこぼれていた。

「わかっちゃった人たち」を読み終えて、「マインド」って言葉が何度もリフレインして、 そうか、マインドって、 すごい面白い、わたしはすごく好きだと思った。 マインドにとても助けられている、マインドがなきゃ、どうやってこの無為をしのごうかと気が遠…

いじめは、いじめられる側に原因があるって考える人?とかさ。

結局自分が書いた文章、自分が開示した思想というのは自己紹介になる。 それがわたしはこういう人間です、わたしはこういうことを考えています、というストレートな、直喩ではなく、 他人を批判するという間接的な、隠喩であれ、そこには自分自身のもつ信念…

不幸の連鎖を断ち切り、人並みの幸せを手に入れた私・を自称する…読みました。

hattatu-matome.ldblog.jp 友人に送ったスレッドについてわたしが思ったこと。 タイトルを「不幸の連鎖を断ち切り、人並みの幸せを手に入れた私・を自称する、絶賛わが子虐待中の親について」 しかしよう考えたなこのタイトル。 でもおそらく本人に悪意はな…

名古屋の鬼について、わたしが嬉しかったこと。

ずっと書こうと思っていながら書けない、ほかのことに気をとられる日が続いていた。 で、これだけは書き残しておこうと思うのが、 名古屋の鬼について。 殺人事件を起こしている。 とされている。ニュースでは。 まあおそらくその通りなんだろうなと思う、と…

ひとは一人になりようがない。一人なんてもう人とは呼べない。鏡のないところでどうやって自己を認知できるだろう、という比喩。

言語バーが消えたり、動作が遅かったり不便でもうだめかなと、このPCが、そう思って二万円くらいであるというPCを探していたらあるにはあった、 しかも小っちゃ!というコンパクトさで。 レビュー見ているとOSが入ってないとかOSはインストールでき…

「あずみ」第一部読了。聖女来たれり。ところで売春をして傷つくのは魂じゃなくて自我だよ。

そう、批判は何も生まない。 そして思考だけが、それに基づく想念だけが、 あるいは信仰のみが。 自分自身の現実を創る。 善も悪もない。 聖書ではその昔、神がアダムとイブに善と悪を判断する実、知恵の実だけは食べることを勧めないと警告した。 それは甘…

子は親を救うために「心の病」になる。を読みました。わたしは人の期待に応えることができない人間だ。

「神との対話③」を開くと、「他人を裏切らないために自分を裏切る」それは「最大の裏切りだ」という一行が目に飛び込んできた。 そうだな。 本当にそうだ。 そしてわたしは自分を裏切らないことだけに精一杯だ。 他のことができない。 パパ(いわゆる「彼」で…

神は裁かないよ。

つまりさ、神は裁かない。 裁くのは常に人であって、その裁きは常に欺瞞と不公平さに満ちている。 神は人が考えうるより究極に公平だ。 神は裁かない。 でも宇宙の法はある。 誰にでも等しく働く法則があり、そしてそれしかない、それが究極の公平さだと思う…

女性に生まれてよかったこと①

わたしが女性に生まれてよかったなあと思うことの一つは、 女性が〈客体〉であることだ。 男性が考察し、表現した物が多数を占める中では、概ね女性は「表現される対象」として扱われる。 作家、を分けて女流作家、 ManとWomanとか、 Man is...を「人間は…」…

祝・寛解。

昨日、パパが寛解に至った。 ありがとう、おめでとう。 とても嬉しい。 寛解というのは、統合失調症でも使われる用語であるが、まさにそれに倣っている。 現代の人間はおよそ全員が統合失調症である、という言説を聞いたことがあり、本当にそうだなと思った…

親より子供の方が「強く」て「優しい」から、子供は親に寄り添える。

自分が変われば、相手が、世界が、つまり自分を取り巻く環境が変わるというのは、紛れもない事実だと思うんだ。 色んな喩え話、色んな原因と結果、色んな経験談を聞いても、実に納得できるし、それらは一々ここで取り上げられないほどの数にのぼる。 たとえ…

他人の軸で生きていても、他人どころか、自分を真に満たすことも出来ません。

結局わたしが中学生のときに悩んだのって、 誰も答えを持っていないような問いだった。 と、「史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち」(飲茶・著)を読んで、思うのだ。 誰もというのは、本には答えらしきものを見出せても、周囲の人からすれば答えようのない問…

夫に趣味を持つことを勧めたら、「春にして君を離れ」のパラレル展開になった。

わたしは弟に限らず誰に対しても不遜というか、尊大というか、媚びないというか、単に素っ気無いというか、人によっては高圧的と取られかねない態度を取るところがあって、 と以前書いたが、昔の話である、今はそうじゃない、 と言いたいところだが、実は今…

ところで恋愛って何だろう。

からくり、がわかっても、実践し続けるほかはない、 これが人生だ、生きるということだ。 何度だってそれこそ数え切れないほど「わかった」という経験はある。 その瞬間はとても神妙な感覚に満たされている。 喜び弾けるような「わかった」、ではなく、 もっ…

発言小町「実は私が悪者だったようです」を読んで。

「傷つく」というのは実に不思議な感情、あるいは認識、あるいは現象だなと思う。 無知の知、未知の領域に気づかなければ、わからないことがある。「わかる」というのも実におかしな感じだ。 わかる、ってなんだろうなと思うんだ、「わかる」、は「知る」と…

〈癒し〉を行うには、相手の許可がいる。

[http://] 読んでよかったと思える本です。 彼女が金星からやって来たのだろうが、そうではないのだろうが、そこはどっちでもいい。 いずれであれ確かめようがない。 訳者もあとがきで言っていたが、彼女が金星からやって来たということをあなたは信じている…

傷を負った自分を認めることは、豊かさを引き受けること

「『母と子』という病」高橋和己・著を読んだ。 最初、こっちが病気になりそうだという気がしたが、最後のDタイプの母親から「生き直す」娘二人のケースには泣いた。 あとがきも気になった。「あなたは地球上の人である。火星や他の銀河の惑星にいるわけで…